世界遺産委員会
世界遺産として認定、登録されるかどうかは、最終的に世界遺産委員会の審議にかけられますが、世界遺産委員会というのは、どのようなものなのでしょうか?世界遺産の始まりから見て行きましょう。
現在、世界遺産というのは、世界中に存在しますが、その始まりは、1960年代に遡るようです。エジプトではそれまで、ナイル川氾濫の解決策としてアスワンハイダムの建設計画が、進められていました。しかし、計画を進める段階で、ダムの建設はエジプト文明の貴重な神殿を水の底に沈めてしまう危険があることに気が付いたのです。
そこで、ユネスコが水没遺跡救済キャンペーンを実施し、多くの国が賛同、様々な面から調査し、見事遺跡を解体して別の場所に移すことができたということです。
この件をきっかけにして、歴史上、大変価値のあるものを大切に保存し、後世に残していこうという考えが広まったと言われています。
こうした考えは、やがて世界遺産条約の成立、発効へと大きく発展してきます。
世界遺産というのは、世界遺産条約の目的に賛同し、条約を締結している国だけが、登録のチャンスをつかむことができるのです。日本が締結国になったのは、先進国ではかなり遅い1992年で、125番目です。割と近年というのが驚きですね。しかし、締結国になってからは、国内でも世界遺産に対しての関心が、年々高まってきています。自分の国に、世界に誇れる遺産があると、いう強い想いは、自分の国を好きになる、という原点に返ることにもつながり、基本的だけど新しい、素晴らしい風潮と言えるのではないでしょうか。
世界遺産条約締結国のうち、21カ国から世界遺産委員会は成り立っています。
国際連合教育文化科学機関に属し、年一回、会合を持ちます。任期は6年ですが、立候補する国が多いため、多くの国が、満期を待たず短くしているようです。
この年一回の会合では、世界遺産に登録する物件の審議の他、危機的遺産リスト登録物件の加除や世界遺産基金の運用について、または、世界遺産条約履行についての諸問題についても話し合われます。



