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ポイント解説日本の世界自然遺産

point-1知床

日本の世界遺産:知床 知床(しれとこ)
~北海道目梨郡羅臼町・斜里郡斜里町~

知床(しれとこ)半島は、日本の北海道の北東部に位置し、オホーツク海に突き出た長さ約70km、面積約10万haの半島です。

世界自然遺産に登録されている範囲は、知床半島の中央部から、先端部の知床岬までの48700haと、オホーツク沿岸海域の22400haです。

知床という地名は、アイヌ語の「シリエトク」から来ているもので、地の果てを意味し、由来のとおり、手つかずの自然の宝庫です。約860万年前の、海底火山にはじまる火山列から形成されていて、知床最高峰の羅臼岳、硫黄山も火山です。

火山の山麓には豊富な温泉が湧き、山々からは90本以上の川が海に流れ込んでいます。大変特殊な地形にプラスして、気象も特殊で、半島を縦に伸びる火山列に、フェーン現象(山肌にあたり、山を越え、暖かくて乾いた下降気流となった風の影響でその付近の気温が上がること)が起き、数十キロ先なのに、全く天気が違うなどといった現象が起きています。このような様々な環境が、知床の生態系を豊かにし、生物多様性という特徴を生み出しているのです。

冬になると、流氷が流れ着く場所としても有名ですが、流氷によって、大量のプランクトンが運ばれて、鮭などの豊富な魚介類が生息しています。その鮭が、産卵期に川を遡上って、ヒグマやオジロワシが鮭を食べ、食べ残しや排泄物、死骸などが、植物の栄養となるのです。海陸両方の世界が繰り広げる食物連鎖は、自然界にはとても貴重で、この食物連鎖の重要性、特異性と、 絶滅が危惧されている国際的希少種であるオオワシ、シマフクロウなどの生息地、さらに知床は、環境が守れやすい国立公園に指定されている場所が多い、ということが評価されて2005年、日本の世界自然遺産としては3番目の登録になりました。

訪れる前に、知っておくと為になるポイントをご紹介します。
植物編ですが、知床には海岸から高山までの地形が揃っているため、様々な植物につぎつぎと交代で出会えます。中でも海岸では、エゾモメンヅルやチシマコハマギク、高山では、シレトコスミレなどの希少種は、なかなか見ることのできない品種ですので、ぜひチェックしていただきたいものです。

日本の世界遺産:知床 動物編では、なんといってもヒグマでしょう。
知床の豊かな自然が、十分な食べ物を生んでいることから、そこらじゅうにヒグマが生息しています。ヒグマの棲み家にお邪魔する、という気持ちを忘れず、早朝や夕方の入山を控えたり、鈴を付けて人間の存在を知らせたり、基本的な知識を頭に入れてから、訪ねたいものです。また、近年はエゾジカが、爆発的に増加しています。人口草地の増大や積雪の減少などが、原因とされていますが、最大で体重130kgにもなる大型のシカは、車を怖がらないので近寄ってきます。衝突すれば一大事です。日没と夜明け前後、または森に近い道路などではくれぐれも注意してください。また、野生動物にむやみに餌を与えるのはやめましょう。人慣れし過ぎると、里に下りてきて民家や畑にいたずらをしたり、また、里に下りて来てしまったせいで、人間に捕獲、最悪の場合は、射殺されかねません。無責任に餌付はしないことです。



知床(しれとこ)への交通アクセス

根室中標津空港、または女満別空港よりウトロ、羅臼方面へバス。


知床(しれとこ)の見どころ

知床を訪れたのであれば、ここだけは見ておかなくちゃというスポットをご紹介します!


>羅臼岳
>カムイワッカの滝
>フレペの滝
>知床五湖
>知床の海




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point-2白神山地

日本の世界遺産:白神山地 白神山地(しらかみさんち)
~青森県西津軽郡鰺ヶ沢町・深浦町・中津軽郡西目屋村、 秋田県山本郡藤里町~

青森県と秋田県にまたがるブナ原生林、総面積13万haの広大に広がる白神山地は、約8000年も前、縄文時代創世記から存在した、と言われています。

世界遺産に登録されているのは、中心部の約1万7000haで、屋久島とともに、日本で初めての世界自然遺産として、1993年に登録されました。

これほど人の手が加えられずに、広大に広がるブナ原生林は世界でも珍しく、最大級の広さを誇っています。


なぜ、この地に8000年もの間、世代交代を続けながら、ブナ林が残ったのでしょうか。
それには、白神山地特有の地質、樹木の性質も、大いに関係しているようです。山地の地質は、白亜紀の花崗岩の上に、海底火山の灰や砂などが積もってできたものです。土の中から、貝殻も見つかっていることから、海底が、隆起して作られたとも、考えられています。

標高1000mを超す山々から、貝がみつかるなんて不思議な感じがしますが、地質を調査すると 驚くべき事実が浮かび上がってくるもので、新たな発見が、非常に面白いですね!

東西に隆起してできた地層は、長い間雨水の浸食を受け、白神山地周囲に何本も清流を作り上げました。ブナを筆頭にミズワラ、サワグルミなど、白神山地の森は水分をたっぷり吸収することを好む樹木で、構成されています。保水力のある大きな森、そして雪解けの大量の水で作られる川、森が生き延びていくのに、必要な最初の条件が、まず地質の面で整えられています。

実際に白神山地に入ると、地面がふわふわして、弾んでいるような感覚になるくらい、軟らかい土が広がっているのが分かります。この軟らかい土は、落ち葉の土だからだそうで、ブナの葉が落ちて、厚く敷き詰められて腐葉土になり、何百年も何千年も繰り返すことで、ふわふわな土に なるということです。

日本の世界遺産:白神山地 腐葉土には栄養が豊富なため、微生物もたくさん棲みつきます。また、ブナの実や芽を好物とする鳥類、小動物にも、森は恰好の餌場でもあります。微生物を虫が食べ、虫を小動物が捕食し、 そして小動物を大きな動物が捕食するといった、食物連鎖が自然と成り立ち、ブナが豊作の年は、動物の数が増加し、不作の年は減少します。

森の中の生態系のバランスも、長い間程良く取れてきたというのも、白神山地が長生きしてきた、要因の一つでしょう。

さらに、軟らかい地面のため、崖崩れが多く、林道を作ろうにも作れず、結果として人を寄せ付けなかったということが、手つかずの原生林として残った最大の理由かもしれません。

太古の時代から、姿を変えず存在し続ける白神山地、山間に住む人々は、昔から森に入り、狩猟や木の実を採取して暮らす、マタギ生活を送ってきました。彼らが、狩猟や採取も最小限に抑えて、生態系を守ってきた、大いなる森を訪れ、自然の雄大な力を感じてみませんか。



白神山地(しらかみさんち)所在地

青森県南西部から秋田県北西部


白神山地(しらかみさんち)への交通アクセス

秋田駅からJR奥羽本線特急で東能代駅で乗り換え、五能線・各駅下車。


白神山地(しらかみさんち)の見どころ

ブナは実をつける木なので、樹齢は短く200年ほどです。
白神山地の原生林には、老若問わず様々なブナが存在し、多種多様な植物、希少生物も生息しています。世界遺産に登録されている地域は、手つかずのまま保護されているため、新しい道などは特に開発されていません。秋田県側の核心地域は、入山禁止になっていて、青森県側の核心地域のみ入山許可を届ければ、入ることができます。

それでは、太古の自然が今も残る、貴重な白神山地の見どころをご紹介しましょう。

>白神岳
>十二湖
>二ツ森
>暗門の滝
>マザーツリー



point-3屋久島

日本の世界遺産:屋久島 屋久島(やくしま)
~鹿児島県熊毛郡屋久町・上屋久町~

映画「もののけ姫」の舞台としても、一躍有名になった屋久島は、鹿児島県の南方、約60kmの海上に浮かんでいる、ほぼ円形の離島です。

島を一周するのに、車で3時間強の屋久島は、平地は年間平均気温20度という亜熱帯気候であるのに、中央部にそびえる標高が1936mの九州最高峰の宮之浦岳は、高山地帯で、山頂は、札幌とほぼ同じ気温というから驚きです。

島のほとんどが、太古から続く森で成り立っていて、宮之裏岳を筆頭に、1000mを超す山々が45以上並んでいることから、洋上のアルプスとも呼ばれています。

樹齢7200年と言われる縄文杉を含む、樹齢数千年の屋久杉が自生する原始林、亜熱帯から亜寒帯までの様々な植物、そして、世界でも最大規模の美しい常緑広葉樹林を維持できるのは、屋久島独特の気象でしょう。屋久島は、「1か月に35日雨が降る」と言われるほど、雨量の多い場所です。

日本の世界遺産:屋久島 亜熱帯の海から水蒸気が山々を這い上がり、雨を降らせるからで、この雨量の多さこそ、深く偉大な森、そこに生息する多種多様な植物に息吹を与え、豊かで貴重な自然を作り上げたと言えるでしょう。植物だけでなく、動物や昆虫類も多数生息していて、ヤクザル、ヤクジカ、ヤクシマアカコッコ、タネコマドリなどは、屋久島の固有種であり、日本一のアカウミガメの産卵地としても 有名です。

このように、屋久島の自然美や特異性が高く評価され、島の面積21%が1993年、白神山地と共に、日本で初の世界自然遺産に登録されました。

屋久島は山が深く、ハイキングというより、登山です。素人感覚で、何も準備をせず入山すれば、危険が伴いますので、登山に適した恰好(トレッキングシューズ、両手が空くリュック、汗も速乾でき、寒さにも対応できるウェア)で、コンパス、雨具などの備品や食料、水の調達も忘れずに、 準備万端で臨んだ方が良いでしょう。

さらに、登山には事前に登山届の提出が必要なので、空港、警察、港、観光案内所で配布されている登山届をその場で記載し提出するか、登山口にある提出箱に入れ、下山したら、下山した連絡も忘れずにしましょう。


屋久島(やくしま)所在地

鹿児島県熊毛郡屋久島町・上屋久町

屋久島(やくしま)への交通アクセス

鹿児島空港から飛行機で屋久島空港、または高速船で鹿児島港から屋久島港。


屋久島(やくしま)の見どころ

壮大なスケールで、圧倒的な自然を感じさせてくれる屋久島、その見どころは、至る所にあります。
森の中で深呼吸するだけで、自然の底知れぬパワーが体の中に入っていくような不思議な感覚にさえなります。

まずは、体内に屋久島の神秘的なパワーをおすそ分けしてもらって、見逃してはいけないスポットを訪れてみることにしましょう。
各スポットへは、タクシーか、旅館が送迎してくれるところもあるので、利用すると良いでしょう。


>宮之浦岳
>縄文杉
>白谷雲水峡
>ヤクスギランド


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